小説 お女郎縁起
寛政秘話 石神女郎仏と大宮お女郎地蔵
寛政2年(1790年)、江戸時代の大宮宿と石神村で起きた、二人の若い女性の悲しい物語。
小説「お女郎縁起」は、地元に伝わる江戸時代の伝承を現代に甦らせました。
石神妙延寺の「女郎仏」と、さいたま新都心高台橋「お女郎地蔵」。両者を結ぶ物語は、実在の歴史的人物や事件と絡み合いながら、江戸時代の庶民の生活や思いを生き生きと描き出します。


「今日中に何としても連れて行って下さい!どうか頼みます!」
知人の頼みで若い娘を板橋から大宮まで連れて行くことになったろくろ(六郎兵衛)。
さよと名乗る娘は、血相を変えてろくろに懇願する。
さよは何者なのか、二人は大宮宿へたどり着けるのか…
大盗賊神道徳次郎、火盗改め長谷川平蔵、関東郡代伊奈家――
様々な運命が交差する。