終わりに
作者あとがき
トップへ戻る伊奈家改易や長谷川平蔵の活躍を通じて、天明・寛政という大荒れの時代を表現したかったのですが、力量不足でうまく表現できず説明が多くて分かりにくくなってしまったのが残念です。物語の筋はあくまでも二つの女郎伝説なので、説明箇所が面倒な方は、あまりそこに捉われずに読んでいただければと思います。
ほぼ同時期に女郎に纏わる伝説があって、石神で行き倒れの女性の記録があり、かたや史実としての捕物劇に纏わる悲劇の伝説が大宮にある。これが繋がっているのかどうか?全ては想像でしかありません。しかし、不慮の死を遂げた名も知らぬ女性、その来し方に想いを馳せることで幾ばくかの供養となるならば、この拙い文章も無駄ではないと思い執筆した次第です。御一読下さった方々に彼女、彼女達に追善の祈りを捧げて頂けることを祈念して。
2025年3月6日 奇しくもお女郎さんの命日に脱稿する